Grant Green & Larry Young - "Talkin' About!"

 

「一番聴きたい Grant Green、一番聴きたい Larry Young に出会えるアルバム!」・・・お〜っと、この表現は "Cannonball Adderley Quintet In Chicago" で一度使ってしまったな。でも、どう考えてもこれ以外の表現が思いつかないんだよなぁ・・・。

何十年か後に録音源を並べては「ああでもない」「こうでもない」と品定めするリスナー達のことを、ミュージシャンがどんな思いで見ているのかはわからないが、そんな我ままを許してもらえるなら、アタシはこの二人揃って、60年代の BlueNote にがんじがらめに縛り付けておきたい気がする。最高の二人が最高の時期に出会った最高のアルバムだと思えるのだ。

 ちなみにこの盤のリーダーは Grant Green であり、Larry Young はサイドメンの扱いとなっている。しかしアルバムを一聴するだけで、両者がまったく対等だということは、素人耳にだってわかる。いやひょっとしたら、Larry の方が光っているかもしれない。そう思えたりするのは、Grant Green の優れたアルバムが他にいくらでもあるから(Larry に花を持たせたくなる心理)なのかもしれないね。
そして忘れちゃいけない・・・Elvin Jones のやや控えめながらビシッときまるドラミングが、そんな二人をしっかり支えている。

何度聴いても飽きないアルバムで、どの曲も素晴らしいが、個人的にはやっぱり一曲目の Talking About J.C. が圧巻だと思う。J.C.とはもちろん John Coltrane のこと。このアルバムが出たのが64年、コルトレーンが「千の風」になられたのが67年だから、トリビュート・ナンバーと書くと誤解が生じるだろう。文字通り、生真面目な二人が現役コルトレーンの音楽について、熱く語り合っている風情なのだろう。

バラード風の#2 People、そして#4 You Don't Know What Love Is もしっとりと味わい深い。#5 I'm an Old Cowhand では、メイジャーで牧歌的なテーマを Grant 節にしっかりまとめて、このアルバムを綺麗に締め括っている。

(筆:しろくま)






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