Ozone Makoto Trio - "Spring Is Here"

小曽根真が "OZONE" でデビューしたのが1984年だった。彼の天才ぶりを見逃さなかったクインシー・ジョーンズも、その後ワールド・ツアーを一緒に回ったゲイリー・バートンも彼の天賦の才能を一瞬に見抜いたアーティスト達であった。"OZONE"もゲイリー・バートンのプロデュースだったし、中で一緒にやっているトラックもあるよね。その後、86年と87年に米CBSからぱたぱたと3枚のアルバムが発表されたが、これはその内の一枚。

Spring is Here・・・このアルバム、全体的に若々しく迸(ほとばし)るエネルギーに満ちているが、その中で一番おとなしいこの曲が、アルバム・タイトルにもなっている。
神戸の某ライブハウスで、小曽根さんにお願いして目の前で弾いてもらった想い出もあり(この時は鳥肌がしばらくひかなかった!)、このアルバムの中でもこの曲が一番好きかもしれない。ジョージ・ムラーツ(b)がこの新進気鋭のピアニストに、ガチでメロディー勝負を挑んでいるのがわかる。ロイ・ヘインズ(ds)のサポートも見事!

このCBSの初期アルバム群から20余年、彼は小曽根真から「世界のオゾネ」になってしまった。そんな彼の足跡から、仮に一枚のアルバムを選べって言われれば、それは超難問だろう。他の優れたミュージシャンがすべてそうであるように、時期時期に考えうる最高の音を世に問うミュージシャンの作品を、横一列に並べて品評会をしようとは思わないし、やれば最高の失礼にあたると思う。この一枚は、20年以上聴いてもまったく色あせない私の愛聴盤のうちの一枚にすぎない。

※なぜかこのアルバム、音量レベルをかなり抑えてMixしたのか、他のCDに比べて音圧が極度に低い。ボリュームを二目盛りぐらい右に回してちょうど良い。せっかくのエネルギー感が技術上のミス(?)で犠牲になっているのは惜しい。

(筆:しろくま)

  • 2009.11.20 Friday
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